Arado Ar.E555
１９４３年１２月アラド社の設計チームはドイツ空軍省が提唱した次世代軍用機群構想の一つとして全翼型長距離ジェット爆撃機の設計を開始した。最高速度860km/h、４トンの爆弾を積んで最大５０００キロの航続距離を予定し、発展型はアメリカ東海岸爆撃を想定した。４４年なかばには機体のアウトライン設計を完成したが、戦局の悪化に伴い、迎撃戦闘機等生産へのマンパワー集中を要求され、これらの進歩的航空機群は設計段階ないしモックアップの状態で開発中止となった。
武装は胴体中央部の爆弾倉のほか翼付け根に３０ミリ砲固定×２、
上部と尾部に２０ミリ連装砲リモコン銃座×２
６発エンジンで巨大にみえるが、実際にはプロペラ双発機より少し大きいくらい。
これは出現当初のジェットエンジンが非力であったことによる。